ヤリチン伝説 〜目指せ鹿児島編〜2

〜前回までのあらすじ〜

バンド布教の名目の元、1人鹿児島へとオンボロ原付で向かう聖者「U」→絶賛の嵐にニヤける「U」であった。

しかし、それは『セックス』のための淫らな旅路であった。悪を許さぬ心がウンチェを奮い立たせるのであった…

          「Ｓ Ｅ Ｘ を し た の か ？？？」

震える声でウンチェは聞いた

黙り込む「U」

俯いたまま、斜め45°の方角を見つめている。

知られたくなかったのだろう。

愚かな奴だ

知られたくは無いが

自慢したかったのだ。

俺は一皮剥けたんだぜ？

愛の無いセックス最高だったぜ？

気持ちよかったんだぜ？

クールだろ？

ウンチェの怒りが込み上げる、、、！！

俺だってセックスしたいんだぞ。

ふざけやがって…

俺は落ち着く必要がある。

今はまだ怒りに身を委ねてはいかない。

ふー、、、

深くセブンスターの煙を吐き出し、

深呼吸して、こう続けたんだ。

「全て、、嘘だったのか？」

「バンドの布教って、言ったよな？」

食い入るように「U」が吠える、

「嘘じゃないっっ！！ 俺は挨拶してきたんだ！！〜さんとかに！！ 」

…

ウンチェ「ほう、、それは大したもんだな。そんじゃあ聞いとくが、まさかセックスついでに鹿児島に行ってないだろうな？」 

図星であった。

先程の吠えた表情から一転してまた空虚な表情で俯く「U」の姿

俺はもう我慢できなかった

     「ど ん な セ ッ ク ス を し た ん だ ？」

俺の頭にはこれしかなかったんだ。

これしかきになってなかった。

ｯｸｽ…

なんだ？

…ｯｸｽ、、、

聞こえるように言うんだ❗️❗️❗️💢💢💢

          『アナルセックスを経験した』

俺は

頭が真っ白になる

脳内再生BGMはSlipknotの「PEOPLE＝SHIT」

俺はな

アナルセックスした事ないんだ

悔しかった

ムカつくんだよ

アナルセックス経験者が世界で1番嫌いだ

怒りで汗が滲む

俺は怒鳴った

「お前は絶対に許さない、解散だ❗️❗️❗️❗️」

俺はスタジオから駆け出した

嫌いだ

全てが憎い

家で泣いた

今思えばアナルセックスが羨ましかったんだな。

その晩

バンドで緊急ミーティングとして

居酒屋へ向かうことになった。

長崎某大学前にあるこじんまりとした居酒屋へ向かうことに。

俺は早々と準備を済ませ、大学に隣接したマクドナルドでワンパクにハンバーガーを「M」と食べて時刻になるまで待つ事にした。

泣き疲れ、腹が減っていたのだろう

たくさん食べていたわけでは無いが

シェイクを飲み過ぎたのか

お腹が緩くなっていたんだね。

「うんち、を、 していいか？」

席を立つウンチェ

誰か入っていた

仕方ない、我慢する。

そのタイミングで他のメンバーが集った。

うむ、

うんこしてぇが

大丈夫よ、きっと。

店から出ると「U」もいた。

片手には缶チューハイ

舐めてやがるな

俺は興奮して

「このアンポンタン、酒飲んでやがるぜ？」

「U」に飛び掛かろうとしたけど

一瞬冷静になる

しかし、テンションが狂っちまった

何故か俺はその場で

空中へ飛び上がり、

空中回し蹴りをしちゃったんだ。

？！

……

ぷりっ

着地と共に気づく

そう、

私は回し蹴り時に

空中で『脱糞』をしたのだ。

大学3年にもなって

マクドナルドの前でうんちを漏らす

あってはいけない。

俺は恥ずかしさを押し殺し、冷静という名の仮面を被り居酒屋へ向かうことにした。

尻にうんこがある。

嫌すぎる

どうにかせねば、、

もう、「U」のことなんてどうだって良い

うんこ    処理すべし。

居酒屋へ着くとお通しを渡される

そんなもんどうでも良い

ビールが来る

乾杯をする

うんこがベチャッてならないように

空気椅子状態を保つ、、、

はやく解放されたい…

「ちょっと、、トイレに行くね」

席を立つウンチェ

トイレはどこだ？？

下の階は野郎が入ってやがる。

失せやがれ！！

店員「2階が空いてるはずです！」

ありがとうな、、、

軽く会釈をするジェントルマン ウンチェ

2階へあがると宴会場がありその隣にトイレがあった。

助かるぜ？

？！

女子大生が沢山いた

女子会かよ、、、

シャイな俺は怯んだ

うんこ漏らした状態で花園へ接近したくない、、

下へ降りるウンチェ

しかし

下から女子大生が登ってきている！！

逃げられない

えい、クソが

うんこ処理するしかねぇ

再び花園へ

トイレに入る

パンツを確認

ガチにうんこが漏れてやがる…

さて、

どうする

これは洗えない

ちょい漏れなら措置出来たが、

コレはウンチェがデカすぎる

先程の回し蹴りのムーブがダイナミック過ぎて全てを解放していたのだ

焦るウンチェ

無理ゲーってやつだ。

考えろ

知恵を

絞るんだ

いや、どうするんだ、、、

齢21歳ウンチェ うんちを漏らし 居酒屋で頭を抱える。

「投げ出したい…」

半泣きで呟くも儚くこだまするだけ…

全てを投げ出し、解放されたい

投げ出せば

自由が、、、

…投げ出す。     だと？

閃く

脳に稲妻が打たれたような感覚だ

そうだ、このうんパン。

投げ出す    しかない。

俺は

うんパンを二階の窓からフルスイングで

鬼神の如く、自信に溢れた表情で

投げ出したんだ。

うんパンは隣の建物の建設足場に引っかかった。（笑）

知らねぇ〜（笑）

スッキリ！！ 人生最高。

後は「U」と、忌まわしきアナルセックス野郎と

戦うのみだ。

うんパン無くせば

人は強くなる。

さあ、勝負だ❗️❗️❗️❗️❗️

続く