Paradise Kiss

知の巨人、ウンチェが綴る限界生活。

ラテンのONNA

 

あれは僕が大学を留年して不貞腐れていた時期、綺麗に花咲かせた桜の花が散る春の終わり頃のことでした…

 

当時の僕は単位が残り1つ足りずに留年するというクレイジーな自分に嫌気がさして毎日が憂鬱でした。

 

午前中は今までの悪態が嘘だったかのように真面目に授業へ出席し、夕暮れからは温泉宿の掃除のバイトへ。それが終わればバイクを走らせ田舎のハズレにあるネカフェで朝まで働く。

 

 

同期はほとんど卒業、知らない横着な1年生。

そんなナイーブウンチェに残された居場所はまだあった。というか、作ったのです。

一個上の先輩で休学から復帰したばかりのPUNKとDUBを愛するK先輩がいきなり「ジャズ研究会」を作るからウンチェも手伝えと。

 

どこか心に穴が空いたような、空虚な毎日に光が刺したような気持ちになったのを今でも覚えている。

 

 

我々のようなアウトサイダーに大学に居場所なんてない。

ならばDIYだと。

 

 

学内で暇を持て余すアウトサイダー達を集めて1からサークルを立ち上げた。

 

構内の離にあるコンテナを使用し、みんなでスピーカーやギター、テレビにソファー。寝袋まで手に入れた。

 

コーヒーを入れて、俺は毎日Kさんとスーパーファミコン星のカービィデラックス」を授業の合間にプレイした。親指にタコできるぐらいずっとやった。

 

 

ジャズ研究会が俺の暗い毎日に、

だんだん彩りを、

だんだんと俺に笑顔を。

 

 

そんな時、去年からボチボチ喋っていた留学生達もジャズ研究会に顔を出すようになっていた。

 

俺の特に仲の良かったマイメンは3人。

 

「D」男、すごく繊細で優しいやつ、オープンリーゲイ。めちゃくちゃ飯食いにいった。

 

「R」女、沖縄の血が流れるクオーター、アフリカンの界隈に良くいたが俺らとも親交を持ってくれていた。 

 

「E」女、ラテン系、NYで女子ラグビーの強化選手だった、おちゃめで長崎弁バリバリだった。

 

 

 

 

そう。

 

 

 

 

 

 

この時はまさか「E」による悪夢が

 

始まるなんて俺は…

 

 

 

 

 

 

明くる日の放課後、

 

たまたまネカフェのバイトが休みになり、

残された予定が風呂屋のバイトだけだった。

 

風呂屋のバイトは2時間程度で終わるので22時には帰路につける。

今日はゆっくりとできる!

バイトまでは時間があるのでジャズ研へと足を運び、夕焼けでオレンジ色に染まるグラウンドを見つめ一服していた。

 

 

すると留学生3人組のうちの1人

「E」が手を振りながら近づいてきた。

 

E 「ウンチェ、今日は夜暇? 良かったらNのホームステイ先でBBQするからおいで!」

 

超楽しそうだ

 

 

そう。

 

「N」はアフリカ系の金持ちの女なんだけど、

こいつのホームステイ先はめちゃくちゃ金持ちだし、そこの娘さんが超セクシーなお姉さんだったんthよね

 

 

逝く(笑)

 

 

 

二つ返事で絶対行くと伝えた俺はバイトへと原付を走らせた。

 

 

 

 

 

さて、

風呂屋のバイト先では清掃前に無料で風呂へ入れる。

 

 

いつもより丹念に、入念に息子を洗い、

いつもより雑に掃除を終わらせて聖なるパーティーへと急いだ。

 

 

 

 

たどり着くと、二階建てだが立派な一軒家に広々とした庭、隣接して使用していない少し古い二階建ての建物がある。

 

金持ちめ。許さんぞ(笑)

 

庭ではEDMが流れる中、留学生達が酒をあおり会話を楽しんでいた。

 

 

 

パーティーのホストである「N」にハグをして先に来ていた3人組と合流して馬鹿な話をたくさんした。

 

 

 

 

 

てか、

 

 

 

 

お姉さんはどこ??

 

 

 

疲れて部屋で寝てしまっていたらしい。

 

 

 

 

 

あーあ、

 

 

 

 

酒も飲んだし。

 

 

 

 

 

 

原付で来たし。帰れない。

 

 

 

 

 

 

 

半泣きだった。

 

 

 

 

全てのやる気を失ったウンチェは1人で肉を食うことに専念。

 

 

 

はやく、家にかえりたい。

 

 

 

 

庭を片付け、

離れの方のボロ屋へ向かう留学生達。

 

 

二次会が1階の広間でスタートしてしまった。

 

カップルの留学生達は2階へ、セックス野郎には興味が無い。

 

 

広間には布団がびっしり敷かれていて、寝巻きに着替えたヤツらで酒をあおったり、しゃべったりフリーダムよろしくしていた。

 

 

 

ウンチェは酒が弱い。一次会の時点で馬鹿みたいに飲んで既にうんこの化身と変わり果てていたんだから、俄然、もう何もしたくない。

 

 

そんな、トランプしたり恋バナしたりして酒をあおることなんて今は1ミリも興味がないのだ。

 

 

みんなどっか行ってくれ!お姉さんはどこ??

 

 

 

 

 

ふて寝してやる

 

 

 

 

 

布団を探すと

 

 

 

 

「E」の寝床の横だけ不自然に空いている…

 

 

 

 

 

 

 

ウンチェ、ここに寝らんばばい!!

 

 

いやらしい顔でさそう「E」

 

 

 

まあ、良い。寝る。

 

 

 

 

 

 

気づいたら周りが静かになり、就寝する流れっぽい?

 

よっしゃ、やっとゆっくり寝れる。

 

 

 

????

 

 

 

 

誰かが

俺の竿をくすぐっている。

 

 

 

いや、勘違いだろ、寝る。

 

ビビる、ウンチェ。

 

 

 

すると、

いきなり肩を掴まれた、、

 

間違いない、「E」の仕業だ…!!

 

 

手が硬ぇ

 

 

 

E 「ウンチェ、、気づいとるやろ?」

ウ「…。」

 

ニギニギ

 

 

 

お前は友達なんだ

 

 

 

よして。

 

 

 

 

 

ガバッ!!

 

 

手を掴まれた、

 

 

 

そろそろと俺の手は導かれていく。

 

 

 

柔らかい。

 

 

 

 

 

それは紛うことなき、生乳だった。

 

 

 

 

 

 

俺に衝撃が走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いったい、どんだけ乳輪がデカいんだ?」

 

 

 

 

 

輪郭が全くといって無い。

 

 

 

 

 

 

なんだこれは。。。

 

 

 

 

 

乳首すらないのではないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭の中で形を想像するが出来ないんだ。

 

 

 

 

荒い息の「E」

ただただビビるウンチェ

 

 

 

 

 

ウンチェの地獄のパーティーが始まる…

 

続く